2012.4.26
自然物からデザインのヒントを得るということ
常々、「どうしてこの配色や形状だと知的に見えたり、洗練されて見えたりするんだろう」と思っていたのですが、ひょっとして自然物の印象やイメージがそれに関係しているのでは、と思いました。
今回はこの辺を探ってみたいと思います。
尚、今回の記事はあくまでも自分の推論ですので、ご注意ください…。
人工物に対する印象やイメージは、自然物によって想起されている?
ツバメという鳥を例に考えていきます。
みなさんは、ツバメに対してどんなイメージがあるでしょうか?
個人的なイメージですが、私はツバメに対して、「かっこ良い、知的な、優雅」な感じを受けます。
また、日本では、ツバメは害虫を食べる益鳥とされていますし、ツバメに対して悪いイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか。
ツバメの色と形からの考察
ツバメの色
ツバメの体毛の色を抜き出してみました。
この配色は、金融機関など、知的なイメージのサイトで使われていることが多いのではないでしょうか。
ちなみに、他の鳥(春の鳥)の色はこんな感じです。
色だけ並べてみても、それぞれ特徴があっておもしろいですね。
(参考 : BIRD FAN)
ツバメの形
燕尾服というのがあります。
これは上位の裾が、燕の尾のように二つに割れていることからそのように名づけられたそうです。
ですが、私はそれだけでなく、その優雅で知的なさまがツバメと似ているからでは、と思っています。
以上から、このように成り立つのでは、と思います。
ツバメと似た配色や形=ツバメのイメージ=かっこ良い、スマート、優雅な感じ
とても安直かもしれませんが、少なからず、このように想起するというのはあると思います。
ですので、人工物に対する印象やイメージは、自然物によって想起されているのではないかと私は考えます。
また、自然物の印象やイメージは、その民族の文化や歴史、共通認識に左右されるのではないでしょうか。
以上です。
というかこれって、デザインを専門的に学んできた人たちにとっては当たり前のことだったりするのかな…。
※もし、こちらの記事に関して文献等ご存知の方がいましたら教えていただけますと幸いです。