2011.12.9
【Photoshop】食べ物をおいしく見せるためのレタッチ方法
先日更新したエントリ「思わずおいしそうと言ってしまうシズル感あふれるサイト13個」と絡めて、食べ物をおいしく見せるための写真のレタッチ方法をご紹介します。
(私は元栄養士なのですが、その視点も絡めて…)
おいしく見せるために重要な要素は、「光・色・温度感」です。
1. 光について
光は自然光(太陽光)で
食べ物は明るめの自然光(太陽光)と相性が良いです。
蛍光灯や電球などの白熱光は黄味がかって、古く見えてしまう場合があります。
これを自然光に近づけるには、色相やカラーバランスを調整し、青色を混ぜます。
↓は、「カラーバランス」で青を強めにし、明るさを上げたものです。
逆に、青みがかっている写真には、黄色を足します。
明暗の差で照りや光沢を強調
明暗の差は照りやつや、光沢を強調します。これがはっきりしているほど、おいしそうに見えます。
レタッチ方法は、カラーバランスで青を強めにし、トーンカーブで全体的に明るくし、フィルタで光沢をつけました。
光沢のつけ方はこちら↓
写真画像をコピーし、上に重ねます。
それを選択し、フィルタの「アーティスティック」から、「ラップ」を選び、そのままOKを押します。
レイヤーの不透明度を調節して、不要な光沢の部分を消しゴムツールで消します。
2. 色について
人の食欲を増進をさせる色は、暖色系と言われています。
その中でも特に強いのが、赤とオレンジです。
反対に、食欲を減退させる色は、寒色系と言われています。
特に青は、自然界に青い食べ物が無いとされているため、本能的に拒否する色とのことです。
(青いスライム肉まんが流行りましたが、これは物珍しいからこそと思います。)
ただ例外なのが、清涼感を売りにした食品です。
飲料水には、青が多く使われていますね。これは商品のみずみずしさ、爽快感を表しているためと考えられます。
(それに商品自体が青いわけではない…)
3. 温度感について
温かい食べ物には温かい表現を、冷たい食べ物には冷たい表現を加えると効果的です。
温かい表現とは、湯気を加えるなど。
湯気のつけ方は、こちらを参考にさせていただきました。
冷たい表現とは、水滴を加えるなど。
水滴のつけ方は、こちらを参考にさせていただきました。
以上、食べ物をおいしく見せるためのレタッチ方法でした。
もちろんやりすぎは良くありませんが、コツをおさえて、食べてみたい、飲んでみたいとユーザーに思わせるようにしたいですね。