2011.12.8
デザイナーへのデザイン指示はどのようにしたら良いか?
あなた(ディレクター)がデザイナーへデザインの指示をするとき、どのようにしていますか?
クライアントからのざっくりとしたデザインイメージを伝えるだけで、意図したとおりのデザインを作れる人がまわりにいますか?いたらすごく幸せですね…。
でも、そういったスーパーデザイナーばかりではないと思います。
なので、ディレクターが指示をするときにはどうしたら良いかを考えて実践した結果、うまくいく場合が多かったのでその方法を書いてみました。
デザイナーの能力を正しく把握し、その段階に合った指示をする
私の会社では、デザイナーの能力を大まかに3段階に分けています。
それぞれの段階によって、指示方法を変えています。
第一段階(デザイナー歴 1年未満)
デザインレベル
- こちらが指示した素材を使って、適切なレイアウトができる。
- マージンのとり方など、基本的なデザインルールを知らないことがある。
- ツールの使い方を熟知していないので、作成に時間がかかる。
指示方法
- 素材はこちらで用意し、格納場所を教える。
- イメージに近いサンプルをネットから探して渡す。
- ディレクターがラフを描いて渡す。(手描きで良い)
- 不安な場合は、ラフに細かくフォントや色を指定する。
- できあがりを見て、その場で指示して微調整をしてもらう。カーニングや、マージン、色など。
第二段階(デザイナー歴 1年~3年)
デザインレベル
- 自分で考えてレイアウトができる。
- 素材は自分で探して選ぶことができる。
- サイトの特長や雰囲気に合ったデザインをすることができる。
- 基本的なデザインルールを理解している。
指示方法
- 最低限必要な要素を指示。大まかなラフでも良い。
- デザインのイメージを伝える。できればサンプルがあると良い。
- できあがりを見て、気になるところがあれば微調整。
第三段階(デザイナー歴 3年~)
デザインレベル
- 自分で世界観をつくることができる。さらにディレクターの指示する世界観が正しいか判断し、正しくないと感じた場合は別の世界観を提示できる。
- メリハリをつけたり、素材を良く見せるための独自のノウハウを持っている。
- 基本的なデザインルールを理解している。
指示方法
- 最低限必要な要素を指示。
- デザインのイメージ・世界観を伝える。参考になるサンプルもあれば渡す。
ディレクターの指示の仕方によって、デザインの仕上がりは左右されることがありますね。
きちんとデザイナーの能力を把握し、そのデザイナーに合った指示方法を心がけていきたいものです。
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