2013.2.5

「神速Photoshop」と「スマートフォンデザインでラクするために」のレビュー

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ウープスデザインのイシジマ様から、「神速Photoshop」と「スマートフォンデザインでラクするために」の二冊の本をいただきました。このブログにて改めてお礼をするとともに、2冊の本の感想・レビューをさせていただきます。
ありがとうございますm(_ _)m

「神速Photoshop」

本の構成

  • Chapter01 素材作りの神速テクニック
  • Chapter02 ロゴ作りやテキスト処理の神速テクニック
  • Chapter03 選択と切り抜きの神速テクニック
  • Chapter04 色や明るさを調整する神速テクニック
  • Chapter05 レイヤーの神速テクニック
  • Chapter06 画像修正の神速テクニック
  • Chapter07 自動化の神速テクニック

本の目的

グラフィックやデザイン作成の「作業時間」を減らすために、速いテクニックを身につけること

良かった点

  • グラフィックで「これどうやって作るんだろう?」って疑問だったものの作り方がたくさん載っている
  • 画像の切り抜きなど、これまでの方法より時間短縮でできる方法をいくつか知ることができた
  • Photoshopの今まで知らなかった機能を知ることができた
  • デザインに何か足りない…という時のネタ帳としても使える

感想

私はPhotoshopメインで5年程デザインをしていて、デザイン制作に関する機能やTIPSは大体知っていると思い込んでいたのですが、全然そんなことはなかったと思い知りました。こちらの本を読んで、Photoshopの機能の多さや、応用の多さに驚きました。

Photoshopをたくさん使っている人ほど、自分が見つけたやり方や、編み出したやり方で作業をしていることが多いと思います。しかし、それが本当に「クオリティが高く短時間でできる方法」でしょうか。一度こちらの本を読んでみて、自分のやり方より短時間で済むやり方があれば取り入れてみては、と思います。

もちろんPhotoshopをまだ使ったことがない、使い始めて日が浅い、という人にも役立つTIPSがたくさんあり、制作の手助けをしてくれると思います。

速く作れるということは、良いことが3つあると私は思っています。
それは、ブラッシュアップのための時間を多くとれること、デザインを寝かす時間をとれること、身体的に負担が軽くなる(早く帰れる)こと、です。

ブラッシュアップの時間と、寝かす時間は、制作物のクオリティアップを助けます。また身体的に負担が軽くなるということは、疲労度が制作物に影響を及ぼすので、できるだけ良い体調で制作をすることが大切だと思っています。(これはデザインだけでなく、他の分野でも言えることですが…)

単にクオリティの高いものを作るだけじゃなく、速く作るということも大事ですね。

「スマートフォンデザインでラクするために」

本の構成

  • 第1章 案件の前提条件
  • 第2章 作る前に8割が決まる
  • 第3章 デザイン前の下準備
  • 第4章 理由を考えたデザイン
  • 第5章 モジュールの作り方
  • 第6章 最適なソフトはどれ?
  • 第7章 スマートフォンならではのデザイン
  • 第8章 タブレットならではのデザイン

本の目的

デザインを作る「考え方」と、スマートフォンデザインの基本的な制作方法を知る

良かった点

  • デザインをするときに役立つ「考え方」を学べる(今までデザイン系の本で、技術は学べても考え方はあまり学べなかった)
  • スマートフォンサイトを制作する上で、基本となる知識や考え方を身につけることができる
  • 資料がまだ少ないスマートフォンサイトのデザインをする基礎として役立つ

感想

デザインの基本的な考え方に多くページを割かれており、それが良かったです。タイトルは、「スマートフォンデザインでラクするために」ですが、ラクするためには、考え方を身につけることが一番の近道だと著者のイシジマ様は書いています。

それについて私も同感です。考え方を身につけるのは一見回り道に思えるけど、一度身につけてしまうとデザインの方向性が見えやすくなります。また、デザインもしやすくなります。
しかも考え方は、スマートフォンサイトのデザインだけでなく、PCサイトのデザインなど、デザイン業務全般に役立ちます。

また、スマートフォンデザインのノウハウが幅広く書かれており、まだスマートフォンデザインをしたことがないという人にとって、基本的な知識を得るのに役立つと思います。

スマートフォンデザインは、HTML5やSVG、Webフォントなどの技術的なことや、利用者の環境などによって大きく影響を受けます。まずそういった知識を得る必要があると私自身感じています。ただそれがまとまっている資料はまだ少ないので、こちらの本はそうした知識を得るのに最適だと思いました。

考え方の部分については、デザイナー5年目の今読んでも良かったと思えるけど、Webデザイナー駆け出しの頃にこの本があれば、その時すごく知りたかった考え方を知ることができて、助かっただろうなぁと思いました。

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